今年の北海道マラソンで話題になった不正ランナーこと谷元博樹氏が、湊酒田つや姫ハーフマラソン大会の10km部門で再び不正を行ったということで一部で話題になっていた。
谷元博樹 氏と思われる映像
以下がレースのリザルト。
https://www.sakata-marathon.com/wp-content/uploads/2022/10/agegroup-men10km.pdf (リンクはPDF)
10kmを35分という体型に見合わないタイムで完走し、40~49歳の部で1位になっているが、ショートカットしたと思われる映像がYouTubeに映っているということだったので映像を確認してみた。
以下の動画は湊酒田つや姫ハーフマラソン大会のスタート直後の映像。
分かりやすいところから再生されるように設定してあるので実際に動画を再生して確認して欲しい。
画像の黄色矢印で示した男性が不自然に歩道に移動している姿が映し出されている。
そして別の映像にはスマホを弄りながら歩いている姿が映っていた。
この段階ではゼッケンが外されているようだった。
そして映像の後半部分には、選手たちが走り去っていった後に、直進すべきコースを右折していく姿が映し出されている。
ここで湊酒田つや姫ハーフマラソン大会のコースを見てみよう。
https://www.sakata-marathon.com/wp-content/uploads/2022/07/marathoncourse_20220725.pdf (リンクはPDF)
先ほどの谷元氏と思われる男性はスタート直後に右折しており、右に曲がってコースに復帰した段階で5km過ぎの地点に合流し、10kmのコースのうちの約半分をショートカットしたことになる。
ただ、この段階ではスタート直後に小太りの男がコースアウトして右折していっただけに過ぎない。小太りな体型やスマホをやたらと気にする仕草は谷元氏を思わせるが、もう少し確信に至る材料が欲しい。
下半身が完全に一致
ここで2021年10月24日に行われた、第10回白馬国際トレイルランに参加した谷元氏を見てみよう。
この大会ではショートコース男子に参加して3位に入賞している。
彼の場合、ショートコース男子というよりかは「ショートカット男子」のような気もするが、このレースについては詳細が分からないので態度は保留しておきたい。
以下は同じレースに参加された方のインスタグラムの写真である。
この投稿をInstagramで見る
表彰台の3位の段に立つ谷元氏。
他の選手と比べると極端に体脂肪が多そうな体型をしているが3位である。
順位はさておき、彼のカラフルなハーフパンツに注目して欲しい。青をベースにしたゆったりとしたシルエットのパンツに、オレンジ(もしくは朱色)と黄色のラインが入ったデザインになっている。
こちらのハーフパンツは写真販売のサイトでも確認することができる。
また、ハーフパンツの下には黒に青いラインの入ったサポートタイツを履いている。
これらを踏まえて冒頭の写真を見てみよう。
完全に一致。
同じハーフパンツとサポートタイツを履いた小太りの男性が出場していた可能性はゼロではないが、これはもう谷元氏と断定していいような気がする。
ただ、仮にスタート直後に歩き出して道路を右折していたのが谷元氏だとしても、ショートカットしていたという証拠はないし、もしかしたらトイレに行って用を足していただけかもしれない。
ただ、北海道マラソンの失格や過去のレースの走りを見る限り、彼が10kmを35分08秒で走れるとは到底思えない。
…というわけで僕個人としては彼はワープ(ショートカット)したと思っている。
それにしても横浜市からわざわざ遠方まで出向いて、短い距離をさらに短くショートカットする目的が分からない。上位入賞の景品目当てなのか、自分の僅かな範囲のSNSの中で「いいね」を貰いたいだけなのか…。
谷元博樹は何者なのか?
彼は本名で活動しており「谷元博樹」で検索するとネット上に幾つかの情報が出てくる。その中にあった自己紹介ページには以下のような記載があった。
私は日本、神奈川県横浜市で働いている医師です。現在は赤十字の機関で勤務しており、毎日忙しいけれど意味のある日々を過ごしています。趣味はマラソンと旅行で、特に御朱印集めとランニングが大好きです。日本で一番好きな場所は静岡で、休日には富士山を見ながら運動や散歩をしたりしています。
(魚拓)
ところが別のページには病院の医療連携の業務を行う事務員であるという情報も…。
私は、現在病院の事務職で働いている。業務内容は様々だが一般的には患者様の診療予約を取ることや地域に点在する医療機関とのパイプ役として医療連携の一員として電話とパソコンと睨めっこの毎日だ。
(魚拓)
他のレースのリザルトを見ると「みなと赤十字病院」とあったので、赤十字の機関というのは、みなと赤十字病院であると考えられる。
あとは彼が医師なのか事務員なのかという疑問が残るが、みなと赤十字病院のページに次のような記載があった。
「医療連携課 谷元」
ただしこれは平成31年(2019年)の情報なので、現在はもうこの病院には勤務していないかもしれない。
何せ今は日本医師会に所属しているようなので…。
…というわけで、ちゃんと走る気のない不正を前提に参加する選手は迷惑でしかないので、今後のためにネット上に情報を残しておこうと思い記事にした。
今月末(10月30日)の横浜マラソンに出るという噂があるので、場合によってはまた話題になるかも…。
追記:2022.10.29
どうやら谷元氏は横浜マラソンの参加権を年始に行われた第8回 青葉区民マラソン大会で好成績を残しゲットしていたようだ。
タイムアタックにお申込みの方のうち、チャレンジ枠希望者の中で主催者が設定した目標距離(10km)を
完走された方のうち成績優秀者10名。(男子5名、女子5名)
谷元氏はこの大会でタイムアタック男子40歳~49歳で1位、そして総合男子で101人中で2位になっている。
タイムは33分18秒。
あの体型で10kmを33分18秒で走れるとは到底思えないが真実は闇の中…。