HaraDesugi Diary

独身アラフィフおじさんの日記

ドラマ「忍びの家」を完走するも感想はイマイチ

2024年3月4日 月曜日

無駄に天気の良い月曜日。

仕事はぼちぼち。いつものようにこなして帰宅。

月曜日は足の筋トレを行う日だが、やる気が起きなかったので、メインブログ用の写真の現像と記事のテキスト入れをやって、その後はネットフリックスの忍びの家の残りのエピソードを最後まで観た。

ドラマ 忍びの家

忍びの家は、現代に忍び(忍者)がいたら?という設定で服部半蔵の末裔家族の日常と宿敵の風魔との戦いを描いたメイドインジャパンのドラマである。

主演の賀来賢人が本作の原案を担当したこと、そしてグローバルで1位を獲得したことでも話題になっている。

www.oricon.co.jp

そんな忍びの家を観た僕の感想を率直に述べると「イマイチ」だった。

Xを検索してみると割と好評だったので、単に「not for me」なのかもしれない。しかし色々と気になる点があり、言いたいことが結構あるので日記に残しておこうと思う。

ドラマ「忍びの家」がイマイチに感じた理由

…というわけで以下ネタバレ

アクションについて

忍びと言えば刀や飛び道具などを使った多彩なアクションが魅力のひとつだが、忍びの家のアクションはテレビの時代劇のチャンバラの域を出てないように感じた。

第1話の導入部の戦闘シーンの段階で「この先もこんな感じなのかな…」と微妙なアクションに不安になったが、その後改善されることはなかった。

最後の晴が風魔小太郎と戦う場面もかなり微妙だった。

俵家長男の岳について

彼は一家の跡目を継ぐ頼りがいのある兄貴設定だと思っていた(その後もそんな感じに描かれる)が、次男の晴に命乞いをして逃げ伸びた風魔の忍びに簡単に背後をとられて刀で一突きされてしまう。

重傷を負った岳は海に落ち、船のスクリューに巻き込まれて片足の一部を失うも、風魔に助けられて九死に一生を得る。そして自分を刺した19代目風魔小太郎(晴に負けて命乞いした奴)に諭されて風魔側につく決断をする。

この辺りの理由付けも微妙な感じで、簡単に闇落ちしてしまうんだなぁ…という印象を受けた。風魔小太郎からしたら「こいつちょろいな」と思ったんじゃないだろうか。

そしてたいして強くない。

最後は棚ぼた式に風魔小太郎を始末して自分がその椅子に座ってしまう。

19代目風魔小太郎について

6年前に晴に追い詰められ命乞いをして逃げ伸びた男は19代目風魔小太郎を襲名し、宗教団体を隠れ蓑にして勢力を拡大する。

信者を数万人もつ巨大宗教に成長させたのだから、何か特殊な力を身に着けているのかと思えばそんなことはなく、最後の戦いでは神経性のガスのようなもの充満させた部屋で晴を朦朧とさせたうえで、死角から延々と切りつけ追い詰めるも、割とあっさり負けてしまう(霧みたいなものがなかったらもっとあっさり負けていたのでは?)。

そして戦いの後半で晴に腕を切り落とされるのだが、残った腕の部分が見るからに作り物といった感じで、そこに切られた腕をくっつけようとして「ん?」みたいになっている小太郎のシーンもよくわからなかった。

あのシーンいる?

晴のせいで人が死に過ぎ問題

結局この話、晴が最初に風魔の忍びを仕留めておけば、兄の岳が刺されて闇落ちすることもなかったし、逃げた忍びが19代目風魔小太郎になって無数の人々を死に追いやるこもなかった。

過去の失敗は繰り返さない!…みたいな展開になるのかと思いきや、風魔に寝返った岳にもとどめを刺すことができなかった。そして家族の元から姿を消した岳は20代目風魔小太郎を名乗り、政治パーティーの来場者を皆殺しにしてしまう。

晴が不殺を貫くのであれば、観る側を納得させてくれるロジックとストーリーが欲しかったし、そうでなければ「同じ失敗はしない」という決意をもって白黒ハッキリさせるべきだったと思う。

…というわけで晴が不殺を貫いたことで大勢の人が死んでしまった。この辺りについての言及がまったくないのでモヤっとしてしまった。